VS センマニー 試合回想記
リングネームの『健太』(本名 山田健太)から、
一切リングネームを変えた覚えはないのですが、
山田選手となったどーも健太です。
僕の強者に立ち向かう姿勢だけが、
まさかの評価してもらえた試合でしたが、
結果と内容はご覧の通り、
おそらく三者フルマーク(30ー27)判定の完敗でした!
僕もこの業界、
ファンを通りこしてまずプレイヤーになる前にオタク歴が7年、
そしてプロキャリア15年目です。
ミドルキックを腕でもらってはいけないなんて100も承知でございます。
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それでももらい続けてしまった理由は2つあります!
1つはセンマニー のミドルを蹴るタイミングの良さ!
あれだけもらって言うのもなんですが、
僕はまぁまぁミドルキックに対し、
スウェーや足でカットする技術は長けていると思います。
それでもたくさんもらってしまったのは、
やはり超一流のムエタイ選手ですので、、
蹴るタイミング、モーション、スピード、全て一級品でした!
それともう1つは、
僕は左ミドルに対し、
セオリーである左フックを狙っていた事も大きいと思います。
ミドルもらわないよう重心真っ直ぐ、アップライト、やや後ろですと当然カウンターのパンチは遅れます。
それとカットしようと前足でも奥足でもちょこちょこあげてると、
タイ人得意のミドルキックフェイント軌道変えーの前蹴りで、
転倒されるリスクなどあるので、
ムエタイ勝負で100戦練磨のセンマニー には勝てないので、
ここは思い切ってパンチを合わせる作戦でしたが…
腰をしっかり入れて蹴るムエタイミドルキックの距離は遠く、
僕のフックは当たる事なくミドルをもらい続けてしまいました。
もう一つの作戦が、
ミドルキックをもらってしまったら、
その蹴り足をキャッチしての、左フック → 右縦ヒジ のコンビネーション。
これは専属タイ人トレーナー、メン先生から授かった作戦で、練習のミットでも相当繰り返したので自然と試合にも出ました!
今振り返ると最大との勝機は1R序盤の左手ミドルキャッチからの左手フック右縦ヒジ!
ビビってあと10cm踏み込み足らんかった…
その後はセンマニーがひたすら左ミドルを強振し、
僕は耐えてパンチでワンチャン狙う展開に終始…
センマニーもだいぶ疲れているのは分かっていましたし、
警戒していた左ミドル打ち終わり左ストレートは避ける事が出来ましたし、
ヒジもコツコツ当たるしチャンスあると思いましたが、
近くて遠いセンマニーを最後まで捕らえることは出来ませんでした。
試合を終えて、
前にピーター・アーツと会食をした時に、
「日本人はすぐ根性論、大和魂とか言うが、大事なのはテクニックだ。」
そう言っていたのが頭に反芻します。
僕はよく自分のジムの選手に対し、
テクニックは教えられても気持ちは教えられないって思っていましたが、
レベルアップしてもっとテクニック教えられるように指導者として頑張ります。
思えば僕なんて17でデビューした時代はデビューするまで首相撲の練習すらしてませんでした。
今の若い選手は普通にムエタイの試合で、
タイのトップ選手相手にもムエタイでやり合うもんですから、
本当に尊敬します。
今回のレベルの違いを見せつけられる結果となった訳ですが、
自分のレベルを知れた事、
試合後は全身激痛で病院に運ばれましたが、
それでも最強の相手に最高の舞台で試合が出来て、とても楽しかったと実感しました。
己を知りて一歩。
10も歳下の選手に完敗しといて言うのも何ですが、
自分は次の試合が常に過去最強の自分。
そう信じて、
そう信じられる様に全力でやっていこうと思います!
月一健太と言われ、
非日常であるはずの戦いが、
逆に日常に思えてしまう事も時もありましたが、
キャリア92戦?にしても今回の試合は朝から胸が高鳴ってワクワクドキドキしていました。
やっぱりキックボクシング、格闘技最高です!
こんな最高な思いって僕はまだ人生で格闘技以外に知りません。
(狭い見地ですが笑)
まだまだこれから!